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歴史

抱き枕がいつ・どこで誕生したのか、そして日本に伝わったのはいつのことなのでしょう。日本では『抱き枕』というと、まだ新しいもののように感じている人も多いのではないでしょうか。ところが、抱き枕は私たちが思っている以上に、長い歴史を持っているんですよ。

抱き枕の始まりは?

竹夫人抱き枕の話をする前に、枕誕生についてほんの少しお話しましょう。人間が二足歩行するようになったときから、枕の歴史が始まったと言われています。もともとは自分の腕や手を枕代わりにしていたと考えられます。それが、だんだんと、草木や石などを枕として使うようになっていき、自然と枕が誕生しました。

さて、抱き枕のそもそもの始まりは、中国の役人が抱き枕を使っていたらしい…ということなのですが、それは紀元前のことなのでそれ以上詳しくは分かっていないというのが現状です。このため、一般的に抱き枕の歴史の始まりとして考えられているのは、竹や籐(とう)で編んだ筒形のカゴを抱いて寝たことだとされています。それは、100年頃の百済(くだら;今の韓国周辺)でのことで、それらのカゴは“竹夫人”(ちくふじん)や“抱籠”(だきかご)、“添寝籠”(そいねかご)などと言われていました。そういった抱き枕を寝苦しい夜に、涼しく寝るための道具として使っていたんですよ。

このほかにも中国発祥説など、抱き枕誕生の歴史については、いくつかの説があります。それにしても“竹夫人”って、面白いネーミングですよね!今でも夏用の抱き枕として、根強い人気を誇っています。

外国の抱き枕

中国で、その歴史が始まったとされる抱き枕。ほかの国では、どんな使い方をするのでしょう?

欧米の抱き枕

クッション型の枕欧米では枕の素材として、羽毛が一般的となっています。枕の形も、とくにヨーロッパなどでは寒さの厳しい地域も多いため、頭から背中にかけてスッポリと包み込むようなクッション型の枕が定番ですよね。体に密着する面が多いという点では、欧米で使われているふつうの枕と、抱き枕にはそんなに大きな違いはないのかもしれません。

抱き枕の中身もふわふわやわらかい羽毛が多いですが、最近は羽毛と並んで、マイクロビーズや「低反発ウレタン」の抱き枕にも注目が集まっています。また、プラスチックや籾殻(もみがら)など硬めの素材を好んで使う人もいます。

東南アジアの抱き枕

東南アジアの国々でも、抱き枕が使われています。中国にわりと近いこともあって、抱き枕の歴史もそれなりに長いと言えます。東南アジアでは家族の分だけ、どこの家庭にも抱き枕があるんですよ。それだけ、生活に根ざしているということでしょう。

「抱き枕の始まりは?」の項目で紹介した、中国発祥の竹や籐でできた抱き枕が、東南アジア一帯で広まりました。暑くて寝苦しい夜も、通気性がいいこの抱き枕を使えば快眠できるというわけです!汗を発散させ、心を落ち着かせると考えられている抱き枕は、東南アジアの人々にとって、必需品なんですね。

日本での抱き枕の歴史

抱き枕が日本に伝わったのは、江戸時代のことだと言われています。中国で生まれ、東南アジアで普及した竹や籐の抱き枕が、長崎県の出島経由で輸入された記録が残っています。ところが、当時はまだ気候や生活習慣の違いなどから、あまり受け入れられませんでした。

一方で、中国から伝わったそば殻を使った枕は、人々の間に広く浸透しました。また、鎌倉時代から昭和のはじめまで、日本では箱枕が一般的でした。箱枕は箱の上に雑穀を詰めた筒形の枕を乗せて、枕カバーのような専用の紙を巻いて使います。

このように、ふつうの枕には親しみがありましたが、抱き枕に関しては外国人が使うものという意識が強かったせいもあって、注目を集めることはありませんでした。日本で人々が抱き枕に興味を持つようになったのは、90年代に入ってからということで、つい最近のことなのです。リラックスして、よく眠れると「抱き枕」のよさが評判となり、抱き枕を愛用する人が増えてきました。生活様式も欧米化し、これからますます抱き枕の需要は高まっていくでしょう。

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